丁張(やり方)の出し方
組み立てる基準となる直角、水平、垂直を糸であらわす丁張を設置します。
1.直角(90度)の出し方
直角はAとBの距離がわかるとCの距離は、座標計算(直交座標)のできる計算器で簡単に計算が行えます。たとえば、外柵の長さイ〜ロが4m、幅イ〜ハが3mとして、ロ〜ハの斜距離は5mと答えがわかります。ちなみにこの3,4,5は、計算器を使わずとも直角をあらわします。参考までに、1.8mと1.8mの斜距離は2.545mmになります。
ロ〜ハの斜距離がわかれば、イとロに杭を設置し4m合わせ釘を打ちます。次は、2つのメジャーを使用して、イとロの釘に0をあわせ、イからは3m、ロからは5mと2つのメジャーを合致させ、杭を設置し釘を打ちます。最後にホの位置を同じ手法で設置します。
2.通りの出し方
設置した各杭の後ろにコンパネを杭で動かないように固定して、釘と釘の直線上に糸を通し、コンパネにあせて印をつけます。
3.垂直線の出し方
コンパネにつけた印に水平器を合わせて垂直線を引きます。次に、垂直線に水平線の印をつけます。レベル器があればこれを使用しますが、無いときは、ホームセンターでも売ってる水盛官を使用すると良いです。
水盛官とは、円筒形の容器に水を入れ容器底に付けたホースを通りホース先端のガラス管に導き、ガラス管の水面を印しします。
水盛官を扱うときの注意は、容器に水をいっぱい入れホースの中の気泡が無くなるまで排水します。また、気泡を抜いた後は容器の水を一定の状態に保ちます。
水平器を使用して水平線を出すこともありますが、水平器は空中間の水準を測る物はでなく、物体に置いて水平を確かめるものです。遠距離の水平を糸にあてて測ることは難しいものです。
4.距離を確認する